モーションデザイナーの梅田です。

 バトルモーション全般とイベント(グリエルムス関係や処刑まわり)を担当しました。Twitterの方でボツ技の話をしてしまっているので、こちらでは“技のデザイン”について書いてみようと思います。

 まず方向性ですが、題材が剣闘士ですので、いわゆる演舞のような見栄えのする技はなるべく控えるようにしています。一部の有名剣闘士やスキルで派手な動きをさせていますが、基本的には「自分ならこの装備でどう攻撃するか?」ということを考えながら、実際に身体を動かして技を考えています。ただリアルに寄りすぎるとグダグダになってしまうので、技を出したときの感触を優先して今のバランスに落ちつかせています。

 実際に身体を動かして技を考えると言っても、全くのゼロから生み出すのは難しいので…映画では『グラディエーター』、『トロイ』、『スパルタカス』、『ラストグラディエーター』、『300[スリーハンドレッド]』、ドラマでは『スパルタカス(*旧作)』、『ROME』といった作品から動きの解釈を拾っています。

 特に今作ではTVドラマ『ROME』がかなり参考になりました。TVドラマと侮っていたのですが戦闘シーンの出来はかなり良く、また役者さんの“死に演技”も非常に素晴らしいので、モーションデザイナーの私からもお勧めしておきます。

 余談ですが今年の7月から『Spartacus- Blood and Sand』(邦題:スパルタカス)という新作ドラマが放送されるそうですよ。制作にはサム・ライミが名を連ねています。

 それと前作PS2『グラディエーター RtF』のときから比べると、動画共有サイトで剣闘士関連動画を多く見つけることができるようになったのですが、おそらく観光客向けにやってるショーだと思われるのですけど、中には「なぜにそこまで…」と思ってしまうほどガチ指数の高いものがあったりします。

 個人的に気に入っているのが以下です。これを観るとプランナー前野が記事で夢語っていた「装備の押し合い」がやりたくなってきます。



 こうして出来上がった技ですが、“コリジョン”が大きく影響を与えるゲームであるため、技の性能は実際に触ってみないと分からなかったりします。予想よりも弱かったり、または強かったり、でもその原因が未だに謎めいた技がけっこう存在していまして、社内では「何故か潰されにくい」とか「何故か抜ける」といったよくわからない強さを持った技のことを“モーション力の高い技”と呼んでいたりします。

 長くなりましたので、今回はこの辺りで。ではまた。